〓〓〓〓〓時代と共に野球も変わる〓〓〓〓〓


スクイズを高めに遠く外すのは20年前の野球。

パーフェクト・スクイズの誕生

FROM:「広商野球部100年史」:畠山 圭司氏


「時代と共に野球も変わっていく」という事についてお話します。

左の写真は昭和48年(1973年)第55回夏の選手権大会、甲子園での決勝戦対静岡高校戦のものである。投手佃は写真には現れていない、捕手は達川である。(現東洋カープ監督)
高めの外側にウエストボールで静岡のスクイズを失敗させている。別に不思議でもなんでもない。この時代にはこのようにしてスクイズを防御していたのである。次の写真を見てほしい。48年のスクイズの防御方法とは違っている。








右の写真は昭和63年(1988年)第70回夏の選手権大会、甲子園での決勝戦対福岡第一との試合である。この試合9回の表l点を広商は挙げて。1−0で全国優勝したのであるが、2回福岡第一の実行したスクイズプレイをこのように防御し、失敗させたから結果として1−0で全国優勝V6を達成出来たのてある。私は最近次のような問題を出している。相手チームがスクイズのナインを出したとする。あなたは守備側の監督です。スクイズを見破った監督です。どのように対応しますか?と質問するのです。その回答は殆んどウエストを命じてそのスクイズを失敗させると答えてきます。 私はその時20年前の野球ですネと回答しています。スクイズのサインを見破ってウエストボールを高く外へはずす。この野球が20年前の野球だと言っているのです。

私達はスクイズのサインを見破ったら、内野手を前進守備より中守備へ動き,定位置よりに深く守るように自然に移動します。相手監督にスクイズの取り消しのサインを出させないためです。まずこれが出来ないでしょう。次に三塁走者ですが、投−捕間でウエストポ−ルを投げて、打者が失敗すると思っても、従来のスクイズプレイは途中で中断することは出来ないことになっています。要するにウエスト−ポルだから、走者は楽にアウトになる、しかしやむを得ない。サイン通り本塁へ突入することになります。私達は投手がウエストしたら三塁走者はホ−ムヘ突進しません。打者もバントはやらないのです。走者は本塁へ還って来ないので、打者はパントする必要はないのです。それでは三塁走者はどうするのかと申しますと、ウエストされないと判断したら、本塁へ突人するのです。捕手は低い姿勢のとき、ウエストでないと判断したとき三塁走者はホ−ムヘスタ−トするのです。

写真は捕手が低い姿勢のとき走者は本塁ヘスタ−トをきりました。投−捕は低めのスライダーを低く遠くはずしています。打者の腰は伸びています。高いウエストポ−ルに対応して高いポールを予想して腰が伸びているのです。しかしポールは低めのスライダ−だったのです。バットがポ−ルに届きません。この写真のスクイズを外して走者をアウトにし、無得点で押さえたので1−0という劇的なゲ−ムでV6が達成出来たのです。このスクイズをパ−フェクト・スクイズと言います。

☆『捕手の眼』TOPへ戻る☆

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送